自家焙煎ビンテージ珈琲を主宰している高田と申します。
2022年の年越しの迫るある日、『もうすぐ正月、来年1年間の目標を決めなきゃ!』と思いました。
毎年ですが、年末に次の年1年間の目標を立てて新しい手帳にその「目標」を書いて新年を迎えて来ました。齢(よわい)68歳、ぐずぐずしていると70歳を迎えます。そろそろ第二の人生で何を生業にし、どう生きて行くのか方向を決めなければなぁ、とぼんやりと考えていました。
今までの人生を振り返ってみると、一番古い記憶は~目黒の伯父さん家の2階から東京タワーの展望台を溶接している火花を見たのを鮮明に覚えています。4歳になった頃の記憶だと思われます。
そして中学3年生の時の、アポロ11号の月面着陸のテレビ生中継は衝撃的な記憶として覚えています。
その後は、20歳の頃に受けた衝撃的な感動?味覚と言うのか臭覚といえば良いか、美味しいコーヒーを飲みました。私の住んでいたアパート(伊藤ビル)の1階正面に出店していた「東北萬国社」さんでいただいた『夢の追想』と言うブレンドコーヒーでした。なにか全国的な大会で優勝した「ブレンドコーヒー」らしく、現在でも何社かのコーヒー豆販売店で焙煎している様です。それ以来、私の大学時代はコーヒーにハマりコーヒー器具やたくさんのコーヒー豆の種類を買い漁り、コーヒーにのめり込んだ時期でもあります。
しかし就職し、結婚し、子供が生まれ、日々の生活に追われる毎日がやってきました。大学時代に集めたコーヒー器具類、コーヒーサイホンやコーヒーミル、コーヒードリッパーやコーヒーサーバーなどどこに行ったのか、今ではカリタの陶器ドリッパー(2人用と4人用の2種類)のみがあるだけでした。
今でもコーヒーは好きで、毎日4~5杯は飲んでいます。割と近くに「カルディ」があるので、コストパフォーマンスの良い「マイルド・カルディ」は常備して飲んでいました。
第二の人生(セカンド・ライフ)はコーヒーに関わる仕事がしたいな、以前から漠然と『喫茶店』とか『カフェ』なんかやりたいな、そんな事を考えていた事を思い出しました。
アナログ・オーディオも好きで、大型スピーカーから出る大音量で音楽を楽しめる『音楽カフェ』あたりがしたい、と思っていました。レコードプレヤーやステレオアンプ、スピーカーやらカセット・テープデッキやAM/FMチュナ―、CDプレーヤーなどいろいろジャンク製品を集めて修理しながらアナログ・オーディオ機器を収集しております。
終の住まいも何処にしようかと、こちらも含めて『音楽カフェ(決してJAZZ喫茶ではなく)』も出来る「終の住まい」を考えていました。建築屋(現在の仕事)なもので、20畳程度のLDKのある中古住宅を、宮城県(妻の生まれ)で子供たちも一緒に住めるところ。ちょっとリフォームして『終の住まい』兼『音楽カフェ』なんて考えて中古物件を探しておりました。
目標は決まった。宮城県に、出来れば仙台市内、名取市内、岩沼市内あたりの中古物件を購入して『音楽カフェ』を始めようとしておりました。中古物件探しには「スーモ」を使い、カフェ経営のノウハウは「ユーチューブ」で検索して知識を仕入れていきました。しかし調べれば調べるほど「喫茶店」や「カフェ」の経営は大変そうだと気が付きました。更に調べて『コーヒー豆の焙煎をし、コーヒー豆の販売(インターネット通販も含む)』をするのがベストかな?に行き着きました。
いずれは『音楽カフェ』もしたいので、アナログ・オーディオの機器類の修理と収集は続けて行き、適当にこれらも「中古オーディオ機器」としてマニアに向けて販売(インターネット通販も含む)しながら自家焙煎コーヒー豆の販売をする事にしました。
自家焙煎ビンテージ珈琲とは別に、アナログ・オーディオに特化した中古オーディオ販売の店も着々と進めています。古物商の認可に向けて書類を準備しています。こちらは『高音質ビンテージ音響(High Fidelity Vintage Audio)』としてホームページの作成やら各種申請の手続きを進めています。
この様な経緯から、『 Vintage (ビンテージ)』の屋号は、あの感動のコーヒーの味を知った「夢の追想」と言うビンテージ・ブレンドであり、その味わいを追いかけ感動してもらえる様なブレンド・コーヒーを目指したい、また往年の銘機(ビンテージ・オーディオ機器)と言われるアナログ・オーディオ機器を修理・収集して音楽を聞いてもらう、またマニアに使ってもらえる様な仕事がしたいと言う思いから『 Vintage 』の屋号を使う事にしたのです。
自家焙煎でコーヒー豆を販売すると決まれば、あとは実践して技術を習得する事です。これについてもユーチューブ内でたくさんの先輩方が動画を挙げてくれており、とても参考になりました。特に影響を受けたのは「煎りたてハマ珈琲」さんの動画でした。初めて焙煎したのは、手鍋でハマ珈琲さんの動画を参考にスタートしました。最初の焙煎は失敗に終わりました。そもそもカセットボンベ式コンロで焙煎したのですが、火力が強すぎてしまい「爆ぜる」前に焦げてしまったからです。豆の色はちゃんと「コーヒー」っぽく見えたので、ミルで挽いて淹れてみました。青臭く、焦げ臭くてコーヒーの香りも味も無い不味い濁ったお湯でした。よくよく動画をチェックし、火力を弱めに抑えて2回目は上手くいき、1回目の爆ぜる音を聞き、2回目の爆ぜる音を聞いてから煎りあげし、ザルに上げてウチワで冷まして試飲してみました。
美味い!!香り、酸味、味、泡立ち、コーヒーってこんなに美味かったっけ??!!びっくりしました。
安くて美味しいと思って飲んでいた「マイルド・カルディ」より自己流の手鍋焙煎でもこんなに美味しいんだって。
ハマ珈琲の浜さんが話している通り、煎りたて、挽きたて、淹れたてが一番美味しいに決まっているよね!そう思えた瞬間でした。あぁ、これなら第二の人生を賭けて仕事にして行ける様な気がする。そう思えました。
ユーチューブ動画を調べていて、次に参考になったサイトは「副業自家焙煎士のコーヒーブログ」さんです。インターネット通販をする上で、いろいろ参考にさせていただきました。インターネット上にはたくさんの先輩たちがいて、みなさんの動画はとても参考になりためになっています。ありがたい事です。こんな田舎でも、インターネット回線と端末(パソコンやタブレット、携帯電話)があれば瞬時に欲しい情報が手に入る便利な時代なんだと感謝しております。
そんな目標を立てて新年を迎え、終の住まいとなる中古物件を探しながら「焙煎師」としての勉強をして今日に至ります。勉強すればするほど「コーヒーの世界」の奥の深さを知り、コーヒーの歴史やらコーヒーの健康への効能など、ただ単純に「美味しいコーヒー」が飲みたい~から、何故「美味しく」なるのか?美味しく淹れるにはどうしたら?同じコーヒー豆を同じ様に焙煎(手鍋焙煎)しているのに味や香りに違いが生まれるのか?試行錯誤を繰り返せば繰り返すほどたくさんの『疑問』が次から次へと現れます。
今は日々、これらの疑問を解決するべく実験と実践を繰り返して、やっと安定して焙煎コーヒー豆を提供できる状態まで来ました。そして本格営業に向けて「当ホームページ」を作成している真っ只中です。インターネット通販をする上で、EC決済をどうすれば良いのか?EC決済代行サービスはどこが良いのか?なかなか簡単には行かない事が多くて、サラリーマンをしながら自営するのは大変だと改めて身にしみました。そう、もっと早くからホームページ作成をスタートするべきでした。Amazon やメルカリで出店するつもりだったのですが、もっと早くに手続きをし申請や審査を進めておけたら良かったかも・・・など今更ですが。
なんとか 2025年1月 から本格営業が出来るように頑張っています。そんな70歳のリタイア(まだサラリーマン)じじいの自家焙煎コーヒー豆の販売をするお店になります。これから、宜しくお願いいたします。
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